DDSとDMDの違いとは?
ハーバード大学のラテン語学位
ハーバード大学は学位名をラテン語で付与し、19世紀中頃にハーバード歯科大学を設立しました。これは米国で初めて大学と医学部の両方に付属した歯科大学です。ラテン語で発音しにくい「DDS」の代わりに「DMD(Doctor of Dental Medicine)」を授与しています。1940年にハーバード歯科医学部へ改称され、現在は学部生がハーバード医科大学でも学びます。
DDSとDMDを授与する歯科大学の歴史と将来
米国の歯科大学の大半は従来「DDS(Doctor of Dental Surgery)」を授与しています。一方、ハーバード大学やタフツ大学などの名門校は「DMD」を授与してきました。シカゴ大学(UIC)は近年、従来のDDSからDMDへ切り替え、システム志向の新しい教育アプローチを示しています。近年設立された歯科大学でもDMDを採用する傾向が見られます。
DDSとDMDに対する一般的な認識
米国歯科医師会(ADA)は、両学位の教育課程や試験は同一であり、実質的な違いはないと明言しています。しかし、同じ職業で二つの学位が存在することは一般市民に混乱を招きます。「DMD」の方が「医療的」あるいは「アイビーリーグ」的と感じる人もいれば、逆に「DDS」の方が実務的と考える人もいます。いずれにせよ、ADAは両者は同等としています。
教育哲学の変化
UIC、ハーバード大学、オレゴン健康科学大学など、DMDを授与する大学は、治療中心ではなく医療・診断モデルに重点を置く教育方針を掲げています。学位名自体が学校の哲学を示すわけではありませんが、UICが学位と教育方針を同時に変更したことは、今後の歯科教育の方向性を示唆しています。
