高齢者の口腔ケア不足がもたらす合併症

高齢者が歯や歯茎の健康を維持するのが難しい理由は、収入が低い、歯科保険がない、通院のサポートが必要、全身の健康状態が悪い、認知症など様々です。特に介護施設に入所している高齢者は、医療や生活支援が優先され、口腔ケアが後回しにされがちです。

感染症

虫歯を放置すると歯が感染し、治療しなければ歯を失うことがあります。感染が進行すると全身に広がり、命に関わることもあります。顎骨や隣接歯へのダメージ、鼻副鼻腔の問題、脳膿瘍などの合併症も報告されています。

歯周病

加齢とともに歯周病のリスクは高まります。適切な口腔ケアを行わないと、歯周炎が進行し、心血管疾患による死亡リスクが2倍以上になるとされています。また、体重減少、脳卒中、糖尿病のリスクも増加します。

消化障害

歯や歯茎の問題で噛む力が低下すると、食事が困難になり、消化不良や栄養失調を招きます。特に生野菜など硬い食材を食べる際に痛みを伴い、十分な栄養摂取ができなくなることがあります。

呼吸器系の問題

歯垢は呼吸器病原体の温床となり、吸引性肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こすことがあります。研究によれば、歯垢に付着した微生物が吸引されることで、院内肺炎のリスクが高まります。

発話困難

多数の歯を失うと、言葉を発する際の口の形が変わり、話しにくくなることがあります。

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