エラジン酸(エラギン酸)の副作用と注意点
エラジン酸は、ラズベリー、ストロベリー、クランベリー、クルミ、ペカン、ザクロなどに含まれる植物由来の化合物です。米国ではサプリメントとしてカプセル、液体、粉末の形で販売されていますが、摂取に際しては副作用や薬剤相互作用に注意が必要です。
概要
米国がん協会(ACS)によると、エラジン酸はフリージングドライされたラズベリーの種子や葉、ザクロ、ストロベリーに特に多く含まれます。最適な摂取量はまだ確立されていません。
主な利用目的
エラジン酸は強力な抗酸化作用を持ち、実験室ではがん細胞の死滅を誘導することが報告されています。また、エストロゲンが乳がん細胞の増殖を促す作用を抑える可能性や、血中の発がん性物質の除去・分解、心臓病・肝臓障害の軽減、先天性欠損の予防、創傷治癒の促進といった効果が示唆されています。
副作用
エラジン酸サプリは肝臓の酵素活性に影響を与えることがあり、薬物の吸収や代謝が変化する恐れがあります。妊娠中の女性は、ラズベリーの葉から作られた製品を使用すると子宮収縮を誘発し、早産のリスクがあるため、医師の指導が必須です。メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターは、重篤な副作用は報告されていないものの、ハーブと薬の相互作用が起こり得ると警告しています。
歴史
1960年代に血液凝固への効果が研究されたエラジン酸は、1970〜80年代にがん抑制の可能性が注目され、1990年代中頃からインターネット等でサプリメントとして販売されるようになりました。当初はがん予防・治療を謳っていましたが、科学的根拠は限定的です。
注意喚起
食品中に自然に含まれるエラジン酸でも、サプリメントはFDAの安全性・有効性審査を受けていません。そのため、製品に汚染物質が混入していたり、食事・医薬品・他のハーブサプリと有害な相互作用を起こす可能性があります。がん治療にエラジン酸だけに頼ると、標準治療の遅れや回避につながり、健康被害を招く恐れがあります。使用前には必ず医師に相談してください。
