赤ちゃんのブドウ球菌感染症とは
ブドウ球菌はほぼすべての環境に存在し、健康な人の皮膚表面にも常在しています。赤ちゃんがブドウ球菌に感染すると、軽度の皮膚炎から致命的な中毒性ショック症候群まで、さまざまな症状を引き起こすことがあります。
原因
- ブドウ球菌が皮膚や体内の開口部(傷口・粘膜など)から侵入し、感染が成立します。
主な症状・種類
- 皮膚感染:膿痂疹(いぼ痂疹)、結膜炎、膿瘍、麦粒腫、爪周囲の感染や創傷感染。
- 耳・喉・鼻の感染:中耳炎、咽頭炎、副鼻腔炎など。
- 全身への拡散:リンパ節炎、血流感染(菌血症)に伴い、骨髄炎、感染性関節炎、肺炎、髄膜炎など重篤な合併症を引き起こすことがあります。
治療法
- 感染部位と重症度に応じて、経口抗生物質、点眼薬、外用クリーム、または静脈内投与(IV)を選択します。
- ブドウ球菌は抗生物質耐性株が増加しているため、小児科医は培養検査や感受性試験の結果を踏まえて、最適な薬剤を慎重に選択します。
予防・対策
- ブドウ球菌は接触感染が主なため、赤ちゃんと接する前後に手洗いを徹底しましょう。
- 傷口や皮膚の清潔を保ち、適切に保護することが重要です。
留意点
- 糖尿病や免疫不全、人工関節・カテーテルなど体内に異物がある赤ちゃんは、ブドウ球菌感染のリスクが高まります。
誤解と注意点
- ブドウ球菌は食中毒(ブドウ球菌食中毒)も引き起こします。赤ちゃんが急激な嘔吐・下痢・脱水症状を示した場合は、食中毒の可能性も考慮してください。
