新生児のB群連鎖球菌感染症
米国のベビーセンターによると、B群連鎖球菌(Streptococcus agalactiae)は毎年約3,500人の新生児に感染し、母親からの産道感染や、感染者との接触で感染します。重篤な症状を防ぐためには、迅速かつ集中的な治療が必要です。
B群連鎖球菌の影響
- 感染は全ての新生児に起こるわけではなく、約2%(100人中2人)が感染します。感染は出生直後や数日後に現れ、免疫系が細菌を撃退できず、血液凝固異常や低血糖、髄膜炎、呼吸困難を引き起こすことがあります。
感染症の症状
- 呼吸困難や皮膚が青紫色になる、極度の無気力、心拍数の不整、体温変動などが見られます。重症化すると敗血症、肺炎、ショック、昏睡に至ります。
予防策
- 米産婦人科学会によると、妊婦の10〜30%が無症状でB群連鎖球菌を保菌しています。妊娠35〜37週に膣拭い検査で保菌が確認された場合、分娩時にペニシリン系の静脈抗生物質を投与し、胎児への感染を防ぎます。
- 出生後の感染防止には、家族や介護者が手指をこまめに洗うなどの衛生管理が重要です。
治療法
- 感染が確認された新生児には、静脈抗生物質と点滴が行われます。必要に応じて酸素投与、人工呼吸、重症例では体外式膜酸素化(ECMO)などの高度な呼吸管理が実施されます。
長期的な合併症
- 生存した場合でも、視覚障害、聴覚障害、脳性麻痺などの後遺症が残ることがあります。早産児は特にリスクが高くなります。
