赤ちゃんの胃食道逆流(GER)について
重要性
健康な乳児の約3分の2が胃食道逆流(GER)やミルクが逆流する症状を示し、特に生後1〜4か月でピークになります。母乳育児の赤ちゃんは、母乳が消化しやすく、人工乳の約半分の速さで胃を通過するため、逆流の頻度や重症度が低くなります。逆流が頻繁に起こり、合併症が生じると胃食道逆流症(GERD)と診断されます。
症状
主な症状は授乳後のミルクや食べ物の吐き戻し(いわゆる「げっぷ」)です。GERDになると、嘔吐、食事拒否、背中を反らす動作、嘔吐に伴う痛みなどが見られます。
自宅でできる対処法
- 授乳・ミルクの時間は静かで落ち着いた環境を保ち、刺激を避けます。
- 一度に大量に与えるのではなく、少量ずつ頻回に与えることで消化が楽になります。
- 授乳後は少なくとも30分間、赤ちゃんを背筋を伸ばした姿勢で抱き、上半身を起こしたままにします。
- 生後3か月未満の場合は、ミルクの種類を変えるだけで症状が改善することがあります。母乳育児中は、炭酸飲料、加工食品、トマト、柑橘類や果汁を含む食品を控えると効果的です。
医療機関での治療
- 症状が重い、またはGERDが疑われる場合は、診断と処方薬が必要です。胃酸分泌抑制薬や腸管通過を早める薬が使用されます。
- 重度の逆流を評価するために、pHプローブや内視鏡検査が行われることがあります。
- 極端なケースでは、食道手術が検討されますが、これは最終手段です。
考慮すべきポイント
PAGER(小児・青年胃食道逆流協会)の保護者サポートグループを活用すると、最新情報や対処法、月例ニュースレターや資料を通じて支援が受けられます。
注意点
逆流と同様に、疝痛(コリック)と症状が似ているため、見分けが難しいことがあります。未治療のGERDは出血、体重増加不良、成長障害、食道炎、呼吸器症状などの合併症を引き起こす可能性があります。
