乳児における髄膜炎の症状と対策
髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜(髄膜)が細菌やウイルス感染により炎症を起こす重篤な疾患です。特に乳児では症状が分かりにくく、迅速な診断と治療が重要です。
識別
- 乳児は首の硬直や激しい頭痛といった典型的な症状が出にくく、むしろ以下のようなサインが見られます。
- 異常に泣きやむ、またはむすむようになる。
- 発熱がある。
- 体が硬直し、特に首が固くなる。
- 吸啜・嚥下反射が低下し、食欲が著しく低下する。
- 高い声で泣く。
- 頭部の柔らかい部分(フォントネル)が膨らんで見える。
タイプ
- 細菌性髄膜炎とウイルス性髄膜炎の二つが主なタイプです。細菌性は特に危険で、抗生物質による治療が遅れると数日で致命的になることがあります。
- ウイルス性髄膜炎は、風邪や耳感染、呼吸器感染の症状が先行し、その後に髄膜炎の症状が現れることがあります。
考慮すべき点
- 新生児や乳児は、まだ予防接種が完了していないことや、特定の細菌に曝露しやすいことから、細菌性髄膜炎のリスクが高いです。
- 主な原因はB群溶血性連鎖球菌、E.coli、リステリアなどで、母乳や食品から感染することがあります。
予防・対策
- 母親がB群溶血性連鎖球菌の保菌者である場合、分娩時に抗生物質を投与し、出生時の感染を防ぎます。
- 定期的な予防接種(Hib、肺炎球菌など)を受けさせることで、髄膜炎の主な原因菌から守ります。
- 小児科医に相談し、髄膜炎ワクチン(例:髄膜炎菌ワクチン)の接種について検討します。
注意喚起
- すべての髄膜炎を予防できるわけではありませんが、早期に診断すれば治療が可能です。疑わしい症状が見られたら、直ちに医療機関を受診してください。
