モンゴル斑(蒙古斑)の原因とは?
モンゴル斑(蒙古斑)は、出生時または出生直後に見られる青灰色の良性の皮膚色素沈着です。大きさは2〜8cm程度で、肩や背中、臀部に現れます。医学的には先天性真皮メラニサイトーシスと呼ばれます。
原因
メラニンを産生するメラノサイトが、胎児の発育過程で神経堤から表皮へ移動する際に真皮に取り残されることで斑点が形成されます。メラニンが青灰色に見えるのは、皮膚の深部にあるため光の散乱が起こるためです。
診断方法
医師は外観観察だけでモンゴル斑を識別できます。特別な検査は不要です。ただし、打撲痕と間違われることがあるため、圧痛がなく色が変化しない点で区別します。
リスク要因
肌の色が濃い赤ちゃんに多く見られます。アフリカ系、アジア系、アメリカインディアン、東インド系の乳児で特に高頻度です。『小児皮膚科』によると、アジア系乳児の91%、アフリカ系米国人の80%、ヒスパニック系の46%、白人の10%がモンゴル斑を持ちます。
経過・予後
疾患のサインではなく、治療の必要はありません。出生後数年で徐々に薄れ、思春期までにほとんど消失します。『小児皮膚科』のデータでは、5歳までに残っているのは全体の3〜4%にとどまります。
