小児の尿路感染症の鑑別診断

米国泌尿器科学会基金によると、女性児の約6%、男性児の約2%が尿路感染症(UTI)を経験します。子どものUTIの主な症状は、頻繁で痛みを伴う排尿や尿の異臭です。乳児は機嫌が悪く、微熱や食欲不振を示すことがあります。年齢が上がると、夜間の失禁や背部・腹部の痛みを訴えることがあります。

刺激物・炎症による鑑別

女子の場合、膣炎や膣内異物がUTIと類似した症状を引き起こすことがあります。膣炎は石鹸、入浴剤、自己探査などの刺激によって起こります。男子では、精巣上体炎(エピディディミティス)や精巣上体の炎症が鑑別対象です。

ウイルス感染

膀胱炎は稀に細菌ではなくウイルス(例:アデノウイルス)によって起こります。この場合は、抗炎症薬の投与と十分な水分補給が主な治療となります。

その他の疾患

まれに鑑別が必要な疾患としては、回虫感染(主に肛門周囲の痒みを伴う)、尿路結石、クラミジア感染などの性行為感染症による尿道炎があります。

診断方法

子どもの膀胱感染を確定するには尿検査が必須です。年齢に応じて、自然排尿での採取、またはカテーテルによる採取が行われます。必要に応じて尿培養を行い、培養結果が出るまで数日かかります。

治療上の留意点

UTIは比較的簡単に治療できますが、適切に管理しないと腎盂腎炎や腎臓の瘢痕化、成長障害、高血圧などの合併症を招く恐れがあります。

子供の健康 - 関連記事