子どもの過活動膀胱(頻尿・失禁)の原因と対策
過活動膀胱とは
子どもの過活動膀胱は、膀胱の筋肉が自律的に収縮し、尿意を抑えにくくなる状態です。糖尿病や腎機能低下がある子どもに多く見られます。
5歳以降は失禁の頻度が減少します。米国国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所(NIDDK)のデータによると、5歳児の約10%が過活動膀胱を抱え、10歳児では約5%、成人になると約1%にまで低下します。男児は女児の約2倍の頻度で発症します。
タイプ
- 一次性夜尿(プライマリーレンティス):6か月以上ずっと濡れている状態。
- 二次性夜尿(セカンダリーレンティス):6か月以上乾いていた後に再び濡れる。
- 夜間夜尿:就寝中や早朝に起きる。
- 日中夜尿:起きている間に失禁する。
夜間失禁の要因
夜間失禁の正確な原因は解明されていませんが、夜間の尿生成過多、不安、家族歴などが関与すると考えられています。身体的・情緒的に問題のない子どもでも起こり得ます。
対策と生活習慣の改善
- 自然に改善することが多く、年齢とともに膀胱容量が増大します。
- 定期的にトイレに行く習慣をつけ、膀胱が過度に満たされないようにします。
- 食物繊維を多く摂取し、便秘を防ぐことで膀胱への圧迫を軽減します。
- 就寝前の水分摂取を控える、リラックスできる環境を整えるなども有効です。
薬物療法
- 抗利尿ホルモン(ADH)を増加させる薬や、イミプラミンなどが夜尿の量を減らす効果があります。
- NIDDKの報告では、これらの薬は子どもの約2/3で膀胱の活動を抑制できるとされていますが、服用中止後に再発することもあります。
- 副作用として口や目の乾燥がみられることがあります。
