原因
成人の横紋筋融解症の主な原因は外傷、過度の身体的負荷、毒素や薬剤の摂取です。小児の場合は、ウイルス性筋感染症、外傷、遺伝性疾患が主な原因となります。また、喘息、糖尿病、甲状腺疾患などの慢性基礎疾患を持つ子どもはリスクが高くなります。
症状
小児の横紋筋融解症は、全身の筋力低下、筋肉痛(筋痛)や圧痛を伴うことが多いです。血中に放出されたミオグロビンが腎臓で排泄されるため、尿が暗赤色やコーラ色になることがあります。その他、倦怠感、嘔吐、関節痛などの非特異的症状がみられることもありますが、筋肉障害、暗色尿、腎機能障害が同時に現れることは稀です。
診断と検査
診断には血液検査が必須です。特にクレアチンキナーゼ(CK)値の上昇は筋細胞破壊を示す重要な指標です。また、尿中ミオグロビンの検出や腎機能検査により、急性腎不全の有無を評価します。
治療と予防
主な治療は大量の輸液療法です。静脈内点滴によりミオグロビンを体外へ排出させ、腎障害を防ぎます。尿量が十分でない場合は、利尿薬などの薬剤を併用します。重症例では透析が必要になることがあります。原因となる外傷や薬剤の中止も重要です。
合併症と注意点
筋細胞破壊に伴い、血中カリウム濃度が上昇し、致死的な不整脈を引き起こすリスクがあります。また、低カルシウム血症や高リン血症といった電解質異常も見られます。これらは適切な水分補給と原因除去により改善します。
