子どもの作業療法アクティビティ
作業療法は、整形外科的、神経学的、先天的な障害で生じた上肢の運動機能低下を改善することを目的としています。手と目の協調、視覚認知、微細運動技能を高め、家庭・学校・地域での生活制限を克服させるための具体的な活動例を紹介します。
垂直面アクティビティ
- 壁やスタンドに取り付けたホワイトボードやチョークボードに、目線よりやや高い位置で紙や板を配置し、文字や絵を書かせます。これにより手首の伸展と肩の安定性が鍛えられ、筆記時の微細な動きが向上します。
- ボードがない場合は、壁に紙をテープで貼る、イーゼルを使用する、フランネルボードや磁石付きの文字を金属キャビネットに貼って遊ぶ方法も有効です。
前庭刺激アクティビティ
- 体を回転させる、転がす、バウンドさせるなどの動きを通じて内耳を刺激し、頭部の位置感覚を養います。スクーターボードやブランコ、回転木馬、室内トランポリン、インナーチューブなどを活用し、子どもが楽しめる速度で行いましょう。
- 子どもが自発的に動けない場合は、保護者がトランポリンの上で足で軽く揺らす、またはロッキングチェアで穏やかな揺れを提供することも効果的です。
体感覚アクティビティ
- 重さを感じさせることで身体の位置感覚を高めます。子どものポケットに重い物を入れる、ウェイトベストを着用させて障害物コースを走らせる、壁や家具に押し付ける、ビーチタオルで体をしっかり巻くなどの方法があります。
- 掃除機をかける、掃除をする、荷車を引く、家具を移動させるといった日常的な作業も、持ち上げる・押すといった筋力と体覚覚の訓練になります。
