子どもに見られるセリアック病のサインと症状

セリアック病は、グルテンというたんぱく質に対する免疫反応が原因で起こる疾患です。大麦、ライ麦、小麦などに含まれるグルテンを摂取すると、免疫系が小腸の粘膜を攻撃し、微細な絨毛(じゅうもう)が破壊されます。絨毛は食べ物から栄養やビタミンを吸収する役割を担っているため、絨毛が失われると必須栄養素が不足し、成長や健康に支障が出ます。子どもは症状が軽いこともあり、ストレスがきっかけで初めて症状が現れることもあります。

消化器症状

  • 頻繁な腹痛や下痢、特に臭いが強い便が見られることがあります。
  • 嘔吐や食欲不振が起こることもあります。

身体的サイン

  • 筋肉量や体重の減少、腹部の膨満感が見られます。
  • 年齢に対して身長や体格が小さく、成長が遅れることがあります。
  • 口内炎や皮膚の発疹、筋肉の痙攣が起こることがあります。

行動的サイン

  • 疲れやすく、無力感を訴えることがあります。
  • イライラしやすく、情緒不安定になることがあります。

合併症

  • 鉄欠乏性貧血が進行しやすいです。
  • 栄養不良により発達遅延や成長障害が起こります。
  • カルシウム不足からくるくる病(骨軟化症)や、乳糖不耐症が併発することがあります。

原因

  • 正確な原因は不明ですが、遺伝的要因が関与しています。米国では約133人に1人が罹患し、家族にセリアック病患者がいる子どもは5〜10%の確率で発症します。

診断と治療

  • 症状が出始める6か月〜2歳頃に診断されることが多いですが、症状が散発的な場合は後年に診断されることもあります。
  • 小腸の組織を採取した生検で確定診断が行われます。誤診として乳糖不耐症や炎症性腸疾患とされることがあります。
  • 根本的な治癒は期待できませんが、グルテンを完全に除去した食事療法により症状はコントロールできます。

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