子どものMMRワクチン接種について
MMRワクチンは、学校入学前に子どもが受けるべき予防接種として広く知られています。麻疹(はしか)、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、風疹の3つの感染症を予防するワクチンです。これらは空気感染するため、感染した飛沫を吸い込むだけで罹患します。ワクチン接種により、多くの子どもがこれらの重篤な病気から守られ、命を救うことができます。
投与スケジュール
初回接種は生後12〜15か月の間に行われ、2回目は4〜6歳の間に実施します。その他の予防接種と同時に接種することも可能です。
禁忌事項
接種予定時に子どもが発熱などの症状で体調不良の場合は、回復するまで接種を延期してください。ゼラチンやネオマイシンにアレルギーがある、または過去にMMRワクチンで重篤な副反応を起こした場合は接種できません。免疫抑制状態(HIV/AIDS、がん治療中など)や血液疾患、輸血歴がある場合は、必ず医師と相談してください。
主な副反応
ワクチン接種後に発熱や発疹が起こることがあります。注射部位が痛む、首や顔のリンパ節が腫れることもあります。稀に、痙攣、関節痛、血液障害などの重篤な症状が現れた場合は直ちに医療機関を受診してください。ごくまれに、聴覚障害や脳障害、意識消失が報告されていますが、因果関係は確立されていません。アレルギー反応(呼吸困難、心拍数上昇、じんま疹など)が起きた場合も緊急対応が必要です。
考慮すべき点
MMRワクチンと自閉症の関連性については多数の研究が行われ、米国疾病予防管理センター(CDC)は因果関係がないと結論付けています。かつてはチメロサールが問題視されましたが、現在米国で使用されているすべてのワクチンからは除去されています。1997年にイギリスのアンドリュー・ウェイクフィールド氏が提唱した説は、検証が不十分であり、科学的根拠がないことが明らかになっています。自閉症は遺伝的要因を含む複数の要因で発症すると考えられています。
結論
MMRワクチンを接種すべきかは最終的に保護者の判断に委ねられますが、ほとんどの場合、ワクチン接種の利益はリスクを上回ります。ワクチンにより、子どもが重篤な感染症にかかるリスクを大幅に低減できるため、接種を推奨します。
