子どもの耳垢のたまり方と対策
耳垢の役割
耳垢(セレウム)は、耳の皮膚腺が分泌する柔らかい天然物です。見た目は不快でも、耳垢は水をはじき、外部からのほこりや細菌、虫などを捕らえて耳道や鼓膜を保護します。乾燥して自然に外へ落ちるため、耳を清潔に保つ重要な役割を果たします。特に子どもは自分で耳を掃除できないことが多く、耳垢は有用です。
過剰な耳垢がもたらすリスク
耳垢が過度に蓄積し、耳道を塞いでしまうと、部分的な難聴や痛みが生じることがあります。硬くなった耳垢は敏感な耳道を刺激し、喉の神経と連絡して咳や喉の違和感を引き起こすこともあります。
よくある誤解
子どもの耳垢が多いからといって必ずしも問題ではありません。むしろ、全く耳垢がない状態は耳の保護機能が低下しているサインです。親が心配すべきは、耳垢が完全に耳道を塞ぎ、聞こえに支障が出る場合だけです。通常は自然に乾燥し、外へ落ちるので、わざわざ掃除する必要はありません。
対処法
過剰な耳垢が確認された場合、決して綿棒や指で掘り出そうとしないでください。深部へ押し込んでしまう恐れがあります。安全な方法としては、以下の手順で軟化させて流し出す方法があります。
- 子どもの頭を横に傾け、スポイトでベビーオイル、ミネラルオイル、または過酸化水素を少量(数滴)耳道に滴下します。
- 頭をそのまま5分ほどキープし、耳垢を柔らかくします。
- 頭を元に戻し、タオルで外側に出てくる液体を受け取ります。
必要に応じて、医師に相談し、専門的な耳洗浄(耳鏡下洗浄)を受けることも検討してください。
注意すべきサイン
子どもが頻繁に耳を触ったり、こすったりする場合、耳垢の蓄積か耳の感染症が疑われます。耳垢が原因の場合、黄褐色や茶色の分泌物が見られることがあります。一方、感染症では透明、血性、乳白色の分泌物に加え、発熱や睡眠障害が伴うことが多いです。異常が疑われたら、早めに小児科または耳鼻科を受診してください。
