女性が不妊治療薬を使用する理由
不妊治療薬は、妊娠の可能性を高めるために使用されます。主に排卵を促す目的で用いられますが、場合によっては排卵を抑制したり、黄体期を延長したりするためにも使用されます。
卵子の生成を助ける
-
すべての女性が毎月卵子を排出できるわけではありません。排卵が起きない「無排卵周期」の場合、クロミッド(Clomid)やセロフェン(Serophene)などの薬が脳の下垂体を刺激し、卵胞の発育と排卵を促します。これにより受精のチャンスが高まります。
排卵を促進する
-
平均的な月経周期は約28日ですが、個人差が大きく24〜35日、あるいはそれ以上になることもあります。中には2〜3か月に1回しか排卵しない女性もいます。クロミッドやセロフェンは、周期を正常な長さに整え、排卵をタイミングよく起こすことで妊娠しやすくします。
排卵を抑制する
-
体外受精(IVF)などの補助生殖技術を行う際、卵子回収のタイミングを合わせるために一時的に排卵を抑えることがあります。たとえば、予定された排卵日に受精卵採取ができない場合、ルプロン(Lupron)などで排卵を遅らせ、数日後に採取します。また、パートナーと離れて過ごす期間がある場合にも同様です。
黄体期を延長する
-
受精卵が子宮内膜に着床するには、排卵後の黄体期(約14日)が十分に確保される必要があります。黄体期が短く、排卵後すぐに月経が来てしまうと、受精卵が着床できません。黄体期を延長する薬を使用すれば、受精卵に着床の時間を確保でき、妊娠成立の可能性が上がります。
その他の使用目的
-
多くの女性は、妊娠を試みてから1年(30代は6か月)経過しても成功しない場合に不妊治療薬を開始します。過去に妊娠困難の経験がある場合は、妊娠を再挑戦する数か月前から処方されることもあります。また、卵子提供や代理母になるために薬を使用し、他人の受精卵を子宮に移植して出産するケースもあります。
