プラスチックレンズとポリカーボネートレンズの違い
レンズの拡大機能は紀元65年に遡りますが、最初に眼鏡が文献に登場したのは1289年のイタリアです。当時はガラス製が主流でした。その後、軽量で衝撃に強い素材としてプラスチックとポリカーボネートが開発され、現在では販売レンズの約50%がプラスチック、約20%がポリカーボネートとなっています。
素材構成
- プラスチックレンズは樹脂を型に流し込み、一定時間焼成して固めます。レンズ用樹脂は1945年に初めて導入され、以降も根強い人気を誇ります。
- ポリカーボネートは1970年代に航空宇宙産業向けに開発されました。小さなペレットを加熱し、高圧で射出成形することで短時間でレンズを製造します。
安全性
- 米国ではすべての処方レンズがFDAの安全基準を満たす必要があります。規定の高さから金属球を落下させ、衝撃耐性を測定します。
- ポリカーボネートはプラスチックより柔らかく、衝撃時に曲がりやすいため衝撃を吸収しやすいです。その結果、プラスチックレンズの約10倍の衝撃耐性を示します。この特性から安全メガネやスポーツ用メガネに多く採用されています。
特徴(厚さ・重量・装着形態)
- プラスチックレンズは同じ度数のガラスレンズとほぼ同じ厚さですが、はるかに軽量です。
- ポリカーボネートは同等の度数でも最大40%薄く、30%軽く作ることができ、リムレスフレームやドリルビスで固定するフレームにも適しています。
光学的透明性
- ポリカーボネートは柔らかく曲がりやすいため、フレームに装着した際に光学的な歪みが生じやすく、透明度はプラスチックレンズに比べて劣ります。
- プラスチックレンズはガラスに匹敵する高い光学クリア度を提供し、視界が鮮明です。
- また、ポリカーボネートは柔らかいため傷がつきやすく、プラスチックレンズの方が耐擦傷性に優れます。
