加齢が視力に与える影響

70歳以上の多くの人は眼鏡が必要で、85歳以上では約3分の1が眼鏡をかけても視力に問題を抱えています。視力の鮮明さ(視力)は加齢とともに低下します。

老眼(遠近調節力の低下)

加齢に伴い、水晶体の柔軟性が失われ、形を変えることが難しくなるため、近くの文字が見えにくくなります。これが老眼で、老眼鏡が必要になります。

緑内障と加齢性黄斑変性(AMD)

緑内障は眼圧が上昇し、視神経が損傷することで視力低下や視野欠損を引き起こします。進行すれば失明に至ることもあります。

加齢性黄斑変性(AMD)は、網膜の中心部である黄斑が薄くなるか、異常血管が増殖し、出血や滲出が起こることで細部の視覚が失われます。初期は軽度から中等度の視力低下ですが、進行すると重度の視力喪失や失明につながります。現在、根本的な治療法はありません。

白内障と糖尿病性網膜症

白内障は高齢者に多く、視界が霞んだり光に敏感になったりします。二重視、夜間視力低下、読書時に明るい光が必要になる、色が黄ばむ・薄くなる、ぼやけた視界などが現れます。糖尿病による網膜症も視力低下の原因となります。

飛蚊症

加齢とともに、眼球内の透明なゼリー状の液体(硝子体)に細胞やゼリーの塊ができ、網膜に影を落とします。これが飛蚊症です。突然新たな飛蚊症が増えた場合は、網膜裂孔や剥離のサインかもしれないので、眼科医に相談してください。

その他の問題

高齢者は夜間視力が低下しやすく、眼疾患や服用薬の影響があります。また、日中の眩しさや夜間のヘッドライトなどのグレア(まぶしさ)も視覚に支障を来すことがあります。

高齢者の健康 - 関連記事