子宮筋腫(子宮腫瘍)の概要と対策

子宮筋腫は子宮にできる良性腫瘍で、がんではありません。メイヨークリニックによると、妊娠可能年齢の女性の4人に1人が子宮筋腫を持っていると推定されていますが、ほとんどは症状が出ないため気付かれません。筋腫自体ががんになるリスクは極めて低いものの、過度の出血による貧血や妊娠時の合併症など、深刻な問題を引き起こすことがあります。

種類

  • 粘膜下筋腫:子宮腔内に向かって成長し、月経過多や不妊の原因となります。
  • 漿膜下筋腫:子宮の外側に成長し、膀胱を圧迫して頻尿や排尿障害を起こすことがあります。背側にできた場合は直腸や脊髄神経を押すため、便秘や腰痛を伴うことがあります。

症状

  • 多くの女性は無症状ですが、出血が多く長時間続く、血餅ができる、骨盤部の圧迫感や痛み、腹部の肥大、性交時の痛みなどが現れることがあります。

原因

  • 子宮平滑筋の細胞が異常に増殖し、弾性のある腫瘤を形成します。正確な原因は不明ですが、遺伝的要因やエストロゲン濃度の上昇が関与していると考えられています。筋腫は通常の子宮平滑筋よりエストロゲン受容体が多く、エストロゲンに対して敏感です。

診断

  • 症状がない場合は偶然の検査で見つかることがあります。症状がある場合は、まず子宮のサイズを触診し、必要に応じて超音波検査やMRIで筋腫の大きさ・位置を確認します。これに基づき、適切な治療方針が決定されます。

治療

  • 症状が軽度であれば「経過観察」がおすすめです。更年期を迎えると多くの筋腫は自然に縮小します。痛みや出血が強い場合は、レプロリドやナファレリン酢酸エステルなどのホルモン薬でエストロゲン産生を抑制したり、プロゲステロン放出型子宮内避妊具(IUD)を装着して症状を軽減する方法があります。

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