子宮がんのリスク・症状・診断・治療・予防
子宮がんは女性の生殖器系で最も一般的ながんの一つで、年間3万件以上が新たに診断されています。エストロゲンの過剰や肥満、遺伝的要因などがリスクとされています。
リスクが高い人
- 閉経後または閉経前の女性の95%が罹患。
- 肥満はリスクを増大させ、特に閉経前後の女性に影響。
- 発症年齢は60〜75歳が多い。
- アフリカ系アメリカ人女性はリスクが1.70%、白人女性は2.90%。
- 遺伝要因が約10%。
- 出産経験がない女性もリスクが高い。妊娠中はエストロゲンよりプロゲステロンが多く、保護効果がある。
主な症状
- 骨盤痛や異常な膣出血・分泌物。出血は軽い点状から徐々に増加。
- 乳白色の膣分泌物。
- 骨盤部にしこりや腫瘤感。
- 排尿時の痛みや困難、性交時の痛み。
- 体重減少。
これらの症状がある場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
診断方法
- パップテスト:膣上部と子宮頸部から細胞を採取し、異常細胞の有無を検査。
- 骨盤診察:膀胱、直腸、子宮、膣の触診で異常やしこりを確認。
- 経膣超音波検査:子宮内膜の厚さを画像で評価。厚い場合は生検が行われる。
- 子宮内膜生検:内膜組織を採取し、がん細胞の有無を顕微鏡で確認。
治療法
主な治療法は手術、放射線療法、ホルモン療法です。
手術
子宮全摘出術(子宮摘出術)が最も一般的で、卵巣や卵管も同時に摘出します。腫瘍近傍のリンパ節がある場合は、がん転移の有無を調べるために摘出します。
放射線療法
高エネルギーの放射線でがん細胞を死滅させます。外部照射は外来で週5回数週間行い、体内照射は放射性物質を入れた小さなチューブを膣内に数日間留置します。
ホルモン療法
がん細胞が増殖に必要とするホルモンを遮断します。プロゲステロンを含む錠剤を服用し、手術や放射線療法が受けられない患者に用いられます。
予防策
- 性行為の有無に関わらず、年に一度のパップテストと骨盤診察を受ける。
- 高リスク群に該当する場合は定期的なフォローアップを実施。
- エストロゲン補充療法を受けている場合は、特に検査を頻繁に行う。
- 必要に応じて子宮内膜生検を検討する。
