閉経とうつ・不安:原因と対策
閉経期にはホルモンバランスの変化が身体的な不調だけでなく、精神面にも大きな影響を与えます。うつや不安といった気分障害に悩む方は、適切な治療法で症状の改善が期待できます。
ホルモンと気分の関係
女性ホルモンは脳内のセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質のバランスを保ち、快感や幸福感に関与します。閉経期にホルモンが減少・変動すると、うつ病・不安・気分の揺れ・パニック障害などの気分障害が起こりやすくなります。
ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法はホルモンバランスを回復させ、ホットフラッシュや発汗、睡眠障害といった身体的な閉経症状を軽減します。その結果、気分の安定にもつながります。
抗うつ薬
抗うつ薬は多数ありますが、エスシタロプラム(Lexapro)はホルモンに影響しにくく、閉経期の女性に頻繁に使用されます。ベンラファキシン(Effexor XR)やデュロキセチン(Pristiq)は、うつ症状だけでなくホットフラッシュの緩和にも効果があるとされています。
気分改善に役立つサプリメント
女性健康の専門医であり『The Cleveland Clinic Guide to Menopause』の著者であるホリー・サッカー博士は、ビタミンB群、葉酸、オメガ‑3脂肪酸、S-アデノシルメチオニン(SAMe)などのサプリメントを推奨しています。
心理療法
サッカー博士によれば、認知行動療法(CBT)を受けた多くの女性が、ネガティブな思考を軽減し、気分が改善されたと報告しています。中にはホルモン療法や抗うつ薬を使用せずに症状が改善したケースもあります。
