子宮筋腫が痛みを引き起こす主な原因
子宮筋腫は部位や大きさ、形状によってさまざまな痛みを引き起こします。ここでは、筋腫が痛みをもたらすメカニズムを分かりやすく解説します。
位置による痛み
筋腫が膀胱や背部に圧迫を加えると、足や背中に痛みが出やすくなります。特に子宮の後壁に大きな筋腫があると、背部痛が顕著です。小さくて背側にない場合は、鈍い圧迫感程度に留まります。
粘膜下筋腫
粘膜下筋腫は子宮内膜のすぐ下にできる筋腫です。サイズが大きくなると子宮内膜が変位し、茎(茎状脚)を形成することがあります。稀に膣腔内に突出し、膀胱や直腸を圧迫して排尿障害や便秘、直腸の満感感を引き起こすことがあります。
血餅と痙攣
粘膜下筋腫は月経時に血餅ができやすく、体が筋腫を排除しようとする過程で強い子宮収縮が起こります。この収縮は陣痛に似た激しい痙攣や痛みとして感じられます。
排泄困難
筋腫が下部背部の神経や筋肉、直腸を圧迫すると、背部痛や直腸の満感、排便時の困難感が生じます。長期にわたる圧迫は痔核の形成につながることもあります。
壊死(細胞死)
筋腫が血流不足により壊死すると、組織が死滅し炎症性物質が放出されます。その結果、子宮が腫れ激しい疼痛を伴う「筋腫の変性」や「壊死性筋腫」と呼ばれる状態になります。
