子宮摘出後の月経に関する症状と対処法
子宮摘出(子宮全摘)は、子宮を取り除く手術です。米国産科婦人科学会によると、子宮摘出は出産年齢の女性に行われる主要手術の中で2番目に多い手術です。子宮がなくなると月経は完全に止まりますが、卵巣を残す場合は、月経周期に伴うホルモン変化が続くため、月経に似た症状が残ることがあります。
正常な月経周期
月経周期の始めに卵巣からホルモンが分泌され、子宮内膜が厚くなります。周期の中頃に卵子が放出され、卵管を通って子宮へ移動します。受精が起これば受精卵は厚くなった子宮内膜に着床し、受精が起こらなければ周期の終わりに子宮内膜が剥がれ落ち、月経として出血します。
月経の終了
子宮が取り除かれると、子宮内膜が存在しないため月経は起こりません。また、子宮がないことで妊娠も不可能になります。
月経に伴うその他の症状
卵巣を残したまま子宮摘出を受けた場合、卵巣は毎月排卵し続け、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンも分泌されます。そのため、腹部膨満感や情緒不安定、月経前症候群(PMS)などの症状が残ることがあります。症状の有無は個人差があり、摘出後に症状が軽減する人もいます。
卵巣の除去
卵巣も同時に摘出(卵巣子宮全摘)した場合、ホルモンの分泌が止まり、月経に関連する症状はすべて消失します。閉経前の女性では卵巣除去により急性閉経が起こり、ホルモン補充療法が必要になることがあります。
手術後の膣出血
手術後4〜6週間は軽い膣出血が見られることがありますが、通常は少量です。出血が月経のように多量であったり、6週間以上続く場合は医師に相談してください。
