閉経期の排卵と月経の変化
排卵のメカニズム
通常、月経周期の中頃に卵子が卵胞から放出され、卵巣を離れて卵管へ移動します。受精すれば妊娠が成立します。女性は出生時に約200万個の卵子を持ちますが、年齢とともにその数は減少します。
卵巣の老化
加齢により卵巣はホルモンのシグナルに反応しにくくなり、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少します。最終的に排卵が止まり、エストロゲンが急激に低下し月経も終了します。これが閉経です。
周期の不規則化(更年期前)
更年期前(ペリ更年期)になると、排卵サイクルが不規則になり、月経の間隔や出血量が変動します。そのため、妊娠の可能性を完全に排除できません。排卵が起こると下腹部に刺すような痛みや乳房の圧痛が現れることがありますが、無症状の女性も多いです。妊娠のリスクを減らすには、月経が1年途切れるまで避妊を続けることが推奨されます。
卵巣の完全停止
閉経が起こると卵巣は機能を失い、エストロゲンの産生が止まります。エストロゲンは膣粘膜の保護、骨密度の維持、乳腺の刺激、皮膚の柔軟性維持などに重要です。そのため、閉経後は骨粗鬆症や心血管疾患のリスクが高まります。
早発卵巣不全(早期閉経)
女性の約1%が40歳未満で卵巣機能が低下し、早発卵巣不全を起こします。原因は自己免疫疾患や遺伝的要因が考えられますが、特定できないケースもあります。
