リズム法(自然避妊法)のメリットとデメリット

月経が正常にある女性は、最後の月経開始から約2週間後に成熟卵子が放出されます(排卵)。卵子は卵管へ移動し、受精を待ちます。一方、健康な男性は射精時に5,000万〜1億5,000万の精子を放出しますが、卵子を受精させるのはそのうちの1つだけです。受精が起こらなければ月経が来る仕組みです。リズム法はこの受精過程を回避する自然避妊法の一つです。

リズム法とは

自然避妊法の一つで、正しく実践すれば約98%の成功率が期待できます。使用するには、月経周期、毎朝の基礎体温、子宮頸部粘液の変化をカレンダーに記録し、排卵日と最も受精しやすい期間を把握します。

カレンダー法のポイント

1年分の月経データと体調変化を綿密に記録できる女性には、リズム法は有効です。しかし、記録が苦手、または月経が不規則な場合は成功率が大幅に低下します。月経は「受胎前期」「受胎期」「受胎後期」の3段階に分かれますが、リズム法は受胎期が周期の正中にあることを前提としているため、不規則な周期の女性には適しません。

副作用はない

デバイスの装着や薬剤の服用が不要なため、身体への副作用はありません。経口避妊薬が血圧上昇、性欲低下、血栓、がんリスクを伴うのに対し、リズム法はこれらのリスクを全く伴わず、いつでも中止できる点が大きなメリットです。

費用について

ピルやインプラントは処方箋や保険の有無で費用がかかりますが、リズム法は無料で実践できます。予算が限られている方や、将来の妊娠計画が不透明な方にとっては、金銭的負担のない選択肢です。

禁欲の必要性

受胎期には避妊のために性交を控える(禁欲)ことが推奨されます。受胎期が正確に分からないと不安になる点や、自然なタイミングでの性交ができない不便さがデメリットです。逆に、受胎日がしっかり把握でき、計画的に生活できる人には有効です。

性感染症(STI)への対策は不可

15〜24歳の若年層は性感染症の罹患率が高いとされていますが、リズム法はSTIからは全く保護できません。そのため、信頼できるパートナーとのみ使用するか、コンドームなど別の防護策と併用する必要があります。

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