MRSA感染:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌はどのように拡散するか
食べ物の共有は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の典型的な感染経路ではありません。MRSAは主に感染者との直接接触や、汚染された表面・物品に触れることで広がります。
MRSAの主な感染経路
1. 直接接触
感染者の皮膚病変や開放創に直接触れることで拡散します。タオルやカミソリの共有、レスリングなどの密接な身体接触がリスクです。
2. 間接接触
ドアノブ、ジムの器具、共有個人用品、医療機器などの汚染された物体に触れ、そこから目・鼻・口に触れることで感染します。
3. 空気感染(飛沫感染)
肺炎など呼吸器感染を伴う患者が咳やくしゃみをした際、MRSAを含む飛沫が空中に放出されます。換気の悪い狭い空間で長時間接触するとリスクが高まります。
4. 医療機関内感染
免疫低下患者やカテーテルなどの侵襲的デバイスを使用している患者が多い医療現場で、手指衛生が不十分な場合や医療機器が汚染されている場合に拡散します。
なお、食事や飲み物の共有はMRSA感染の主要なリスク要因とはみなされません。感染者の手や汚染された調理器具・表面を介さない限り、唾液や食べ物からの感染は稀です。
予防策
手洗いを頻繁に行い、個人用具の共有を避け、開放創や皮膚病変は必ず覆って細菌の拡散を防ぎましょう。
