デュアルインバージョンリカバリー(DIR)MRIの手順とポイント
概要
磁気共鳴画像法(MRI)は脳や全身の機能評価に不可欠なツールです。標準的なMRIは構造を画像化しますが、すべての組織や病変を十分に捉えることはできません。二重反転回復(Dual Inversion Recovery、略称DIR)などの特殊撮像法を用いると、画像コントラストが向上し、従来のMRIでは見逃しやすい病変の検出が可能になります。
必要な機材
- DIR対応MRI装置
撮像手順
最適な画像取得のための事前準備
撮像前に患者に30分以上の有酸素運動(例:ジョギング、エアロバイク)を実施させます。血流が増加すると信号強度が安定し、DIR画像のコントラストが向上します。
呼吸管理
撮像中は患者に息を止めさせます。患者は完全に息を吐き出した状態で、30秒間呼吸を止めたまま画像を取得します。DIRは呼吸変動に非常に敏感なため、静止した呼吸が画像品質の鍵となります。
体の静止
撮像中は全身の動きを最小限に抑える必要があります。撮像前に5分間のリラクゼーションとゆっくりした呼吸法を指導し、筋緊張を緩めさせます。
体位変換による多方向撮像
① 仰向けで深呼吸後に息を止め、最初の画像を取得。
② 左側臥位に変えて同様に撮像。
③ 右側臥位で撮像を行います。合計4枚の連続画像が得られ、心腔壁と血管腔の境界が高コントラストで描出されます。
