EMR導入の成功を測る方法
EMRへの移行は多大な費用・時間・人的リソースが必要です。米国では医師の70%が小~中規模グループで、EMR導入に失敗するケースは約半数に上ります。実装プロセスやユニット変換の結果は、効率、患者ケア、スタッフ、収益性などで測定できます。
手順
ステップ 1: EMRが導入されている業務ユニットの一覧作成
薬局、放射線科、検査室などの院内付随部門から、医師の文書作成・チャート記録、さらには患者が自宅のコンピュータで記録にアクセスできる範囲まで、実装状況をリストアップします。
ステップ 2: 各ユニットの重要タスクを把握
各部門のスタッフと協議し、EMRに期待する機能を明確化します。例として、薬局は誤処方防止や禁忌薬の警告、医師が処方した薬がフォーミュラリにない場合の通知などです。コーディング・請求部門は、全手技を自動でリスト化し、第三者支払者や患者へ請求書を作成できることが目標です。
ステップ 3: 定量・定性データの収集と標準設定
エラー率や処方数などの数値データと、スタッフ・患者へのアンケートによる意識調査などの質的データを取得します。例えば、紙ベースの処方で千件につき1件のエラーがあった場合、EMR導入後は2万件で1件以下に抑える目標を設定できます。エラー削減によるコスト削減額を算出し、効率向上が利益に与える影響も評価します。
ステップ 4: 評価結果の報告書作成
収集したデータを基に評価結果を文書化し、患者安全の向上、スタッフ・患者満足度、請求サイクルの短縮など、ユニット横断的な効果も記載します。また、EMR導入により離職した医師や否定的な反応が出た場合は、その旨も正直に報告します。
結論として、EMR導入の成功は定量的指標と定性的指標の両方で測定し、継続的な改善サイクルを回すことが重要です。
