カンボジアで医療分野の仕事を探すには?
アジア開発銀行の調査によると、カンボジアでは病気になった際に公的医療機関を利用するよりも、医療従事者から離れる傾向が強いことが分かっています。平均寿命は57歳と近隣のタイやベトナムに比べて低く、出産時の死亡率やマラリアによる死亡率も高いです。これらは主に医療費が高額で、多くのカンボジア人にとって負担が大きいことが原因です。2004年、政府は一人当たり年間わずか2ドルしか医療に支出していませんが、実際の医療費は年間33ドル以上に達しています。こうした背景から、2004年以降、カンボジア政府は医療サービスをNGO(非政府組織)に委託し、現地住民の医療アクセス向上を図っています。
NGOで働く
現在、カンボジアの医療はNGOが中心となって提供されています。規模はフル機能の病院から、特定の疾患に特化した小規模診療所まで様々です。例として、シエムリアップにあるアンコール・ホスピタル・フォー・チルドレンは、外来・入院・救急・手術・歯科・眼科など幅広い診療を行う教育病院で、1999年以降50万人以上の子どもを治療し、1日あたり300〜400人の患者を受け入れています。
より専門的なクリニックで働きたい場合は、カンボジア・アシッド・サバイバーズ・チャリティーのように、酸性物質による被害を受けた女性や少女のみを対象に治療を提供するNGOもあります。
短期プロジェクトに参加する
カンボジアは緊急事態や特定の医療課題に対応するため、短期派遣を受け入れる組織も多数あります。国境なき医師団(Médecins Sans Frontières)は、マラリア、デング熱、結核などの流行やHIV/AIDS患者の治療に対応するチームを定期的に派遣しています。また、スマイル・トレインは口蓋裂の子どもへの手術チームを派遣し、現地医療の補完を行っています。
民間病院で働く
外国人向けに高水準の医療サービスを提供する民間病院も増えています。観光客、外交官、外資系企業の従業員とその家族を対象に、米国と同等の医療基準を保った施設が整備されています。International SOSは、カンボジアを含む複数の途上国で医療施設を運営し、海外で働く人々の安全な医療確保を支援しています。
