適用対象者

  • すべての医療従事者がHIPAAの対象です。

    HIPAAは、電子的に医療情報を送受信するすべての医療提供者、医療保険プラン、医療クリアリングハウスに適用されます。

    医療提供者には、医師、歯科医、看護師、カイロプラクターなど、診療・治療・検査を行い報酬を受け取る者、ならびに病院や診療所などの医療機関が含まれます。現代の医療現場では、コンピュータやインターネット、FAXなどを用いて情報を管理・送信することがほぼ必須です。

    医療保険プランは、健康保険・歯科保険・視覚保険・処方薬保険・生命保険、HMOs、PPOs、企業の従業員福利厚生担当者、メディケア・メディケイドなどの公的保険、そして支払いに関わるすべての者を指します。

    医療クリアリングハウスには、医療文字起こし、医療請求、その他付随サービスが該当します。

保護される情報の定義

HIPAAは、特定の患者を識別できるすべての情報を保護対象と定めています。身体的・精神的既往歴、現在・将来の治療計画、支払情報などが含まれます。一方、個人情報が除去された匿名化データは保護対象外です。

情報の開示

患者本人またはその法定代理人以外に保護情報を提供する場合、書面による許可が必要です。例外として、法的調査やコンプライアンス調査・審査が認められます。

患者の権利通知

患者は、初回診療時に書面で権利について通知される権利があります。医療機関は、診療室・待合室・事務所など患者が目にする場所に権利情報を掲示しなければなりません。緊急治療の場合は、救急処置後できるだけ早く患者にHIPAA情報を提供する必要があります。

医療機関におけるコンプライアンス

各医療提供者または組織は、HIPAA遵守に関する書面ポリシーを策定しなければなりません。具体的には、HIPAAに関する印刷物・同意書の配布、専任のコンプライアンス担当者の設置、スタッフへの研修、患者情報の保護対策、違反通報手順の周知が求められます。

違反の報告

患者は、HIPAA違反を認識した場合、診療を受けた日から180日以内に米国保健福祉省(HHS)オフィス・オブ・シビル・ライツへ書面で申し立てることができます。申し立ては、違反とみなす具体的な人物や組織を明記し、同省ウェブサイトから提供される申請書類を使用します。