デジタルマンモグラフィの歴史と進化

概要

デジタルマンモグラフィは比較的新しい技術ですが、乳がん検診は40年以上にわたり行われています。近年、女性は定期的なマンモグラム検査の重要性についてより多くの情報を得ており、約9人に1人が乳がんになるという統計が示すように、啓発活動が命を救う検診の必要性を訴えています。乳がんは女性のがん死亡原因で2位となっていますが、技術と科学の継続的な研究により、マンモグラフィの精度は大きく向上しています。

マンモグラフィとは

マンモグラフィは乳腺組織を撮影するX線検査で、低線量の安全な放射線を使用します。放射線科の資格を持つチームが検査室で実施し、胸部を小さなプラットフォームに乗せて撮影します。多少の不快感はあるものの痛みはなく、早期にがんを発見できるため命を救う重要な検査です。40歳以上の女性は年1回の受診が推奨されています。

X線による乳がん検出の歴史

1800年代後半にX線技術が開発され、1900年代初頭にドイツ・ベルリンの外科医アルバート・サロモンが乳がん研究のためにX線を用いました。サロモンは手術で摘出された乳腺組織を撮影し、正常組織と異常組織の違いを比較しました。この研究で乳がんには複数のタイプがあることを明らかにし、1913年に論文を発表しましたが、臨床での利用は行いませんでした。

初期のマンモグラフィ研究

1920年代、ドイツの研究者W.ヴォーゲルがX線による腫瘍検出の詳細な研究を行い、健康な乳腺と異常な乳腺の見分け方に関する最初の指針を提示しました。この指針は現在でも医師に活用されています。1930年代には米国のスタッフォード・L・ウォーレンが手術前に乳がんを診断する手法を確立し、1950年代にヤコブ・ガーショーン・コーエンの働きで健康な女性へのスクリーニングが広がりました。1960年代にはマンモグラフィが一般的な診断手段となりました。

初のデジタルマンモグラフィ装置

2000年1月28日、米食品医薬品局(FDA)は初のデジタルマンモグラフィ装置を承認しました。ゼネラル・エレクトリック(GE)が主要メーカーとして製造を開始し、以降複数の機種が承認されています。最新機種は2009年2月11日に承認されました。デジタルマンモグラフィはフィルムではなく、乳腺の電気画像をコンピュータに保存するため、画像の拡大・加工・強調が容易です。

デジタルマンモグラフィの臨床試験

診断用マンモグラフィ画像スクリーニング試験(DMIST)は2001年10月に開始され、米国とカナダの33施設で4万9千人以上の女性が参加しました。被験者は乳がんの兆候がないと診断された女性で、デジタルとフィルムの両方で撮影し、2名の放射線科医が独立して判読しました。がんの確定診断は、検査後10か月以内の追跡マンモグラム、または15か月以内の生検結果で行われました。

デジタルマンモグラフィの革新

デジタル画像はフィルムに比べて鮮明で、画像処理が可能です。撮影手順は従来と同じですが、画像は即座にコンピュータで確認でき、フィルムの取り扱いが不要です。そのため診断が迅速化し、結果も早く得られます。また、遠隔地の医師同士が電子データで画像を共有でき、国際的な協議も容易になります。さらに、デジタル画像は微小な異常も捉えることができ、早期発見と治療につながります。

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