コデイン(Codeine)の概要と使用法
コデインはオピエート系薬物に属し、1832年にフランスの化学者ピエール=ジャン・ロビケがアヘンから単離しました。天然に含まれる量が極めて少ないため、医薬品に使用されるコデインは主にモルヒネから合成されています。世界中の多くの医薬品に含まれ、ほとんどの国で規制対象となっています。街頭では「キャプテン・コディ」「パンケーキ」「シロップ」などの愛称で呼ばれます。
使用目的
コデインは軽度から中等度の疼痛緩和に処方されます。歯痛、片頭痛、腰痛、手術後の痛みなどが対象です。また、アセトアミノフェンなどと併用し、乾いた咳を抑える目的でも使用されます。痛みや咳を和らげるのは、疼痛感覚や咳反射を抑制するためで、根本的な原因や回復を促すわけではありません。
効果と投与量
コデインは服用後10〜30分で効果が現れ、1〜2時間でピークに達し、通常4〜6時間持続します。疼痛緩和のための投与量は15〜60 mg、乾いた咳には10〜20 mgが一般的です。レクリエーション目的の平均的な投与量は約200 mgです。30 mgで麻薬的効果が出始めますが、陶酔感はより高用量で感じられます。
投与方法
コデインは経直腸、経口、皮下、筋肉内投与が可能です。静脈内投与は顔面浮腫やヒスタミン過剰、心血管系障害、肺水腫などの重篤な副作用を引き起こす恐れがあるため安全ではありません。鼻から吸引することは一般的ではありませんが、ヘロインと同様にフリーベース化することがあります。
副作用
主な副作用はめまい、眠気、吐き気、運動能力や協調性の低下です。混乱や方向感覚の喪失が生じ、運転能力が著しく低下します。頭痛、便秘、腹痛、嘔吐も報告されています。重篤な副作用としては嚥下・呼吸困難、視覚変化、発作、意識消失があります。長期使用は腎障害、胃出血、肝障害、性機能障害、依存症のリスクを高めます。
依存性
コデインは他の麻薬と同様に、2〜3週間以上連続使用すると依存のリスクがあります。消化管から速やかに吸収され、全身に迅速に分布するため、効力がほとんど失われず速効性が高く、強い渇望を引き起こすことがあります。依存者は無関心で協調性が低下し、刺激に対する反応が鈍くなります。離脱症状は数か月続くことがあります。
