EMRとEHRとは何か?
EMR(電子医療記録)とは
EMRは患者の診療情報を電子化したもので、主に医療機関内での診療継続を支援します。紙の診療記録の電子版と考えることができ、診療を行った医師や医療機関が所有します。記録の所有権は医療機関にありますが、情報そのものは患者が所有し、患者は自分の情報にアクセスできます(ただし、患者に害を及ぼす恐れがある場合は例外です)。
EHR(電子健康記録)とは
EHRは複数の医療機関や情報源から時間をかけて蓄積された患者情報を統合したものです。遠隔地からでもリアルタイムにアクセスでき、診療以外にも請求、公共衛生報告、研究、品質管理など多様な目的で利用されます。EHRの広範な活用は、National Health Information Network(NHIN)による標準化と相互運用性に依存しています。
National Health Information Network(NHIN)
NHINは電子健康情報(EHRなど)の送受信に関する標準とポリシーの集合体です。政府機関や医療団体がテストプロジェクトとして採用し、全国規模の情報交換ネットワーク構築を目指しています。
EMRとEHRの違い
主な違いは、EHRは多数のネットワークを横断して情報を共有でき、患者自身が記録にアクセスし情報を追加できる点です。一方、EMRは医療従事者や権限のある者のみがアクセスでき、主に診療に必要な情報の記録に限定されます。
用語の曖昧さ
EMRとEHRは意味が異なるにもかかわらず、しばしば同義語として使われます。電子化された診療記録は、電子医療記録、電子患者記録、電子健康記録、コンピュータ化医療記録など様々な呼称がありますが、実際にはそれぞれ異なる概念を指します。
