触診による血圧測定法

血圧カフとマノメーターだけを使って、聴診器を用いずに収縮期血圧を測定する触診法です。騒音がある環境や聴診器が使用できない状況でも簡単に実施できます。

準備

  • 血圧計(マノメーター付きカフ)を用意します。患者の上腕サイズに合ったカフを選ぶことが重要です。カフが大きすぎても小さすぎても測定値が誤ります。
  • 患者は座位または仰向けで、腕をリラックスさせ心臓の高さに伸ばした状態にします。高血圧の既往がある方は緊張しやすいので、リラックスできるよう配慮します。
  • 患者の手首(橈骨動脈)で2本指で脈拍を確認し、60秒間拍数を数えて基礎脈拍数を記録します。

手順

  • カフを肘上部に巻き、ベルクロでしっかり固定します。インフレーションバルブは時計回りに回して完全に閉じます。
  • 橈骨脈を指で触知しながら、カフを徐々に加圧します。加圧は約10 mmHg/秒の速度で行い、脈が消えるまで続けます。消失したらさらに20 mmHg余分に加圧し、動脈が完全に閉鎖されたことを確認します。
  • 指は手首に置いたまま、バルブをゆっくり時計回りに開いて空気を抜きます。抜放速度は約5 mmHg/秒です。動脈が再び開くと脈が戻り、最初に感じた拍動が収縮期血圧です。
  • 脈が戻った瞬間、マノメーターの針が跳ね上がります。その値を記録し、例として「110 / P」のように書きます(Pは触診で測定したことを示す)。
  • 収縮期血圧を記録したら、速やかにカフを抜き、患者の不快感を最小限に抑えます。

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