米国における政府の医療関与

米国の医療は民間だけでなく、連邦政府も重要な役割を担っています。ユニバーサルヘルスケアは存在しませんが、政府は特定の集団や連邦職員のために医療サービスを提供しています。本稿では、政府が実施している主な医療プログラムを紹介します。

軍人医療

国防総省の軍人や契約民間人向けの医療は、各軍事基地に設置された診療所で提供されます。現役兵、予備役、州兵およびその扶養家族は、これらの診療所で医療サービスを受ける権利があります。

退役軍人庁(VA)

退役軍人庁は連邦資金で運営され、退役軍人への医療を含む支援を行います。退役軍人はVAに登録し、年に一度は担当のプライマリケア医師を受診すれば、資格に応じて医療サービスを受けられます。VAは全米に数十の病院と診療所を持っています。

公衆衛生隊

公衆衛生隊は保健福祉省(HHS)に属し、疾病管理予防センター(CDC)や食品医薬品局(FDA)、インディアン保健サービスなど、公共医療機関で活動します。隊員は軍隊と同様に階級や経験に応じた給与・福利厚生を受けます。

メディケア

メディケアは65歳以上の高齢者や障害受給者、低所得者に対し、政府が資金提供する医療保険です。パートA(入院・緊急医療)はほぼ無償で、パートB(外来診療・リハビリなど)には低額の保険料が必要です。65歳未満でも特定の障害者は対象となります。

連邦職員向け健康保険(FEHBP)

連邦職員は「連邦職員健康保険プログラム(FEHBP)」を通じて、PPOやHSAなど複数のプランから選択できます。たとえばカリフォルニア州の職員がエトナのファミリープランを選んだ場合、2009年の保険料は2週間ごとに約50.28ドルで、政府が約322ドルを負担していました。

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