学生への強制健康保険の目的とは?

米国の大学では、学生に健康保険への加入を義務付けるケースが増えています。保険加入が予防医療や救急治療の費用負担を軽減するという声がある一方で、学費上昇に加えて保険料が学生の経済的負担になるという批判もあります。

保険加入を義務付ける大学の割合

USA Todayが2008年に実施した政府会計局(GAO)の調査によると、全大学の約30%が学生に健康保険加入を求めています。さらに、American College Health Association(ACHA)の同年調査では、4年制大学の38%が保険加入を必須としていることが分かりました。

義務化の主な理由

多くの大学は、学生の健康状態が学業に直結すると考え、保険加入を推奨しています。たとえば、サザンメソジスト大学は「学生の健康に非常に関心がある」と述べ、メリーランド大学は「予期せぬ病気が学位取得の妨げになる」ことを懸念しています。フロリダ大学(USF)では、2013年からの保険義務化を検討中で、健康問題での退学を防げるというメリットが挙げられています。

大学生が直面する医療リスク

米国疾病予防管理センター(CDC)は、大学生に対し定期的な健康診断と、髄膜炎、ヒトパピローマウイルス(HPV)、破傷風、インフルエンザの予防接種を推奨しています。これらの検査や予防接種は、保険未加入の場合は自己負担が増える可能性があります。また、うつ症状の早期発見・治療も重要で、15歳から30歳の若年層に多く見られます。

義務保険に対する反論

USFの学生は、保険義務化が学生の費用負担と借金を増やす点を問題視しています。フロリダ州の調査では、保険義務化により学費が7〜9%上昇する可能性が示されています。さらに、マイノリティ学生は保険未加入のリスクが高く、結果として保険加入を余儀なくされる可能性が指摘されています。

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