COBRA(コブラ)健康保険プラン

民間の健康保険は費用が高く、加入をためらう人が多いですが、雇用主が団体保険料の割引や保険料の一部負担を行うケースがあります。退職や解雇でその割引が失われると保険料は上がります。そんなとき、政府が提供するCOBRA(Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act)制度を利用すれば、比較的低コストで保険を継続でき、次の仕事へ移行する間の保障が得られます。

目的

1986年に米国議会が制定したCOBRAは、1944年の公衆衛生サービス法、1974年の従業員退職所得保障法、そして税法に対する修正条項として追加されました。その主な目的は、非自発的な失業に伴う健康保険料の急激な上昇を抑えることです。

概要

COBRAの対象者が資格を得て選択すれば、雇用主は通常18か月間、障害が発生した場合は最大29か月間、団体保険料率で保険を継続する義務があります。ただし、雇用主は保険料の一部負担を続ける義務はなく、加入者は全額自己負担となるため、保険料は民間保険よりは安いものの、自己負担分は増加します。

雇用主の義務

ほとんどの民間企業、団体、州・地方自治体の雇用主は、フルタイム・パートタイムを問わず、従業員20人以上(前年の半分以上の期間)を抱える場合、COBRAの適用対象となります。パートタイム従業員は勤務時間比率でフルタイム換算されます。たとえば、週20時間勤務のパートタイム従業員2名は、フルタイム1名に相当します。

従業員・家族の対象者

一般的に、重大な不正行為による解雇を除き、COBRAの対象となります。勤務時間の減少で団体保険の資格喪失となった場合や、被保険者が死亡した際の配偶者・扶養子女も継続できます。また、離婚後に元配偶者が他に保険を持たない場合、最大36か月間COBRAを利用できます。

留意点

COBRA保険は月額保険料が高くなる傾向がありますが、Health Coverage Tax Credit(健康保険税額控除)を利用すれば一部費用が還付されます。元々は保険料の65%が控除対象でしたが、2009年の貿易調整支援法により一時的に80%に引き上げられ、2011年3月に再び65%に戻りました。

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