HSA(医療用個人退職口座)で子どもの医療費は支払える?
資金の供給
HSAの資金は常に口座保有者本人に帰属しますが、銀行・保険会社・投資会社などの認定された第三者機関が受託者として管理します。受託者はIRS(米国国税庁)に個人退職口座の提供が認められている必要があります。HSAは税前所得で拠出され、雇用主が給与天引きで拠出することも可能です。自分で拠出した場合は、確定申告時に控除対象となり、項目別控除を行わなくても税額が減ります。
引き出し
口座保有者はいつでも、理由を問わずHSAから資金を引き出すことができます。医療費などの「適格医療費」に使う場合は、連邦所得税がかかりません。適格医療費は本人、配偶者、扶養子どもまでカバーします。65歳になるか障害が認定された後に引き出す場合は、通常の所得として課税されます。65歳未満で適格医療費以外の目的で引き出すと、通常の所得税に加えて10%の罰金が課されます(2010年時点の税制)。
拠出限度額
拠出できる金額には上限があります。2010年の例では、個人(単身)カバレッジの場合は3,050ドル、家族カバレッジの場合は6,150ドルが上限でした。上限は毎年の税法改正や生活費指数に応じて調整されます。柔軟支出口座(FSA)とは異なり、HSAは拠出した金額までしか払い戻しを受けられませんが、使い切れなかった金額が失われる「使い切り」規定はありません。資金は無期限に残すことができます。
留意点
HSAは本人所有の口座で、雇用主が拠出しても個人に属します。そのため、転職や失業後も口座は持ち続けられます。ただし、Medicare(米国の公的医療保険)に加入している人はHSAの対象外です。また、他人の確定申告で扶養家族として申告されている人も利用できません。HSAは高額自己負担額(HDHP)保険とセットでなければならず、他の健康保険に同時加入してはいけません。たとえ単身のHDHPに加入していても、配偶者や扶養子どもの未払い医療費に対してHSAから支払うことが可能です。
