高齢者向けメディケアとメディギャップ保険の概要

メディケアは65歳以上のシニアにとって大変重要な公的医療保険です。低価格で基本的な医療サービスを受けられる一方、保険料の抑制が原因で「穴」や「ギャップ」が生じます。こうした不足分を埋めるのが、民間保険会社が提供するメディギャップ(Medigap)保険です。メディケアが一律のプラン構成であるのに対し、メディギャップは複数の標準化プランから選択できます。

メディケアの基本構成

メディケアは主に次の2つのパートから成ります。

  • パートA(入院保険):65歳になると自動的に加入でき、保険料は無料です。
  • パートB(医療保険):月額約100ドルの保険料が必要です。社会保障給付を受け取っている方は、給付金から自動的に天引きされます。

民間保険会社が提供するパートC(メディケア・アドバンテージ)や、処方薬カバーのパートDは任意で、別途保険料がかかります。

メディギャップの加入条件

メディギャップに加入するには、メディケアのパートAとパートBの両方に加入していることが必須です。メディギャップはパートA・Bのカバーの穴を埋めるため、どちらかが欠けていると保険金請求ができません。米国政府は、重複保険を防ぐためにこの条件を定めています。

メディギャップのプラン選択肢

メディギャップは民間保険会社が提供しますが、すべての会社は「標準化プラン」を提供する義務があります。プランごとに同一の給付内容が設定されているため、保険料だけを比較すれば容易に選べます。予算や希望する給付範囲に応じて、A~N(計14種類)の中から適切なプランを選びましょう。

メディギャップの給付内容

メディギャップはメディケアの自己負担分(免責額、コペイ、コインシュアランス)を補填します。たとえば、1,000ドルの医療費に対しメディケアが80%(800ドル)を支払う場合、残りの200ドルは利用者の負担です。メディギャップはこの差額の一部または全部をカバーします。プランによってはメディケアが対象外とするサービスも補償対象になることがあります。

なお、メディギャップは個人単位の保険であり、配偶者のカバーはありません。配偶者がメディケア対象者であれば、別々にメディギャップを取得する必要があります。

メディギャッププランの変遷

従来、メディギャップはA~Lの12プランが提供されていましたが、2010年にMとNの2プランが追加され、計14プランとなりました。一方、同年5月以降はE、H、I、Jプランは新規加入者向けに販売が終了しています。既に契約している場合は、引き続きそのプランを保持できます。

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