HSA と HMO の違い

医療保険を選ぶ際、HMO、PPO、HSA などの略語に戸惑うことが多いでしょう。これらの用語とその意味を理解すれば、賢い保険選びができます。

HMO(健康維持組織)

HMO は Health Maintenance Organization の略です。多くの企業が従業員向けに HMO プランを提供しており、個人向け市場でも入手可能です。HMO ではまずかかりつけ医を選び、その医師が医療サービスをコーディネートし、ネットワーク内の専門医への紹介を行います。ネットワーク外の医師・施設の利用は原則カバーされません。診療ごとにコペイが発生することが多く、個人向けプランでは控除額(デダクティブル)が設定されている場合もあります。

HSA(健康貯蓄口座)

HSA は Health Savings Account の略で、税制上の優遇を受けながら医療費を自己負担で賢く管理できる仕組みです。自分の資金で医療サービスを支払うことで、価格意識が高まり、緊急でない診療を比較検討しやすくなります。税引き前の給与から拠出でき、蓄えた資金は処方薬、診療費、その他医療サービスの支払いに利用できます。医師が処方した場合は、OTC(店頭販売)医薬品の購入にも使用可能です。年間拠出限度額は IRS が定めているため、団体プランは人事部、個人プランは税理士に確認してください。

税金の節約効果

HSA の最大のメリットは、拠出金が税控除の対象になる点です。雇用主を通じて HSA に加入している場合、給与からの控除は税引き前となり、課税所得に含まれません。個人で拠出する場合も、確定申告時に税額控除が受けられます。したがって、医療費のための貯蓄手段であると同時に、効果的な節税手段でもあります。

高額自己負担保険(HDHP)との組み合わせ

HSA は高額自己負担保険(High Deductible Health Plan、HDHP)と組み合わせてしか利用できません。個人市場で保険を選ぶ際は、エージェントに「HSA 対応プラン」を希望する旨を伝えましょう。企業で保険に加入している場合は、次回のオープンエンロールメント時に人事部へ確認し、対象プランを選択してください。雇用主が HSA の拠出金を負担する場合もありますが、そうでない場合は自分で給与控除などで資金を積み立てます。

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