公的医療と民間医療の対立
2010年時点で、医療制度を巡る議論は依然として激しさを増すばかりです。大きく分けると、国家規制が医療費を押し上げていると主張する自由市場派と、すべての住民に手頃な医療を保証できるのは国家だけだとする公的医療派の二つの立場があります。
公的医療(社会化医療)
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公的医療とは、国家が市場価格より低い料金で医療プランを提供する制度です。国家が医療の管理を担い、低料金で保険料を支払うか、あるいは直接費用を負担することで、すべての市民が手頃に医療を受けられるようにします。医療費が高騰し、保険料が急速に上昇している現状に対する解決策として提案されています。
民間医療(自由市場医療)
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自由市場派は、政府が保険会社、医師、病院への規制を撤廃すべきだと主張します。市場競争が保険プランの価格を抑え、より多くの人が手に入れられるようになると考えられます。逆に国家が価格を統制すると、医療へのアクセスが制限される危険があります。例えば、米国の医師の多くがメディケア患者を受け入れないのは、政府が低価格を強制しているためです。また、ジョージ・メイソン大学のウォルター・ウィリアムズ教授は、英国での手術待機期間が約1年に達するのは、価格が人工的に低く抑えられた結果、供給不足が生じているからだと指摘しています。
民間医療側の主張
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ウィリアムズ教授は、医師や製薬会社、病院への政府規制が医療費上昇の根本原因だと述べています。市場に自由に任せれば、利用者は医療サービスの使用を自己管理し、さまざまな価格帯のプランが競争的に提供されると主張します。利益追求が低価格で包括的な保険プランの開発を促し、結果として消費者にとって有利になると考えられます。
公的医療側の主張
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ハーバード公衆衛生大学院のキャサリン・シュワルツ氏は、過去25年で無保険者が倍増したと指摘し、保険未加入者の増加が問題の核心だと述べています。中央集権的な公的医療システムは官僚手続きを削減し、企業が直接保険料を支払う負担を軽減します。企業が契約社員を増やす背景には、福利厚生費用を回避したいという意図があるとし、保険提供は国家の専権事項とすべきだと主張しています。
