HSA(医療貯蓄口座)に上限を超えて拠出した場合の影響は?

拠出上限

HSA(医療貯蓄口座)を利用するには、高額自己負担型保険(HDHP)に加入していることが条件です。2011年の拠出上限は、個人単身の場合は3,050ドル、家族加入の場合は6,150ドルです。55歳以上の方は追加で1,000ドルを拠出できます。夫婦ともに55歳以上でかつメディケアに加入していない場合、各自の上限にさらに1,000ドルが加算されます。

過剰拠出への対処法

過剰に拠出してしまった場合でも、罰則税(6%)を回避する方法があります。IRS の指針によれば、過剰拠出分は「その年の確定申告期限(延長を含む)までに撤回」しなければなりません。HSA は利息が付く口座であり、投資商品(株式や投資信託)に連動させている場合もあります。その場合、撤回した金額だけでなく、そこから得られた利益も同時に撤回し、撤回した年の確定申告書の「その他の収入」欄に計上する必要があります。

注意点

HSA の資金は、IRS 公布の「Publication 502」で定められた「適格医療費」のみで使用できます。適格外の支出に使った場合、通常の所得税に加えて 10% の追加ペナルティが課されます。過剰拠出を撤回する際は、プラン管理者に相談し、罰則が発生しないよう手続きを確認してください。

歴史的背景

1999 年から 2009 年にかけて、米国の医療費はインフレ率を大きく上回って上昇しました。その結果、保険料は急激に高騰し、企業(米国の医療保険の大半を提供)や労働者の負担が増大しました。

政策立案者は、従来の保険プランでは費用感覚が希薄で医療サービスを過剰に利用すると考え、自己負担額を高く設定したプラン(HDHP/HSA)を導入しました。保険料は家族で年間約 11,000 ドルに抑えられ、従来の約 14,000 ドル(2010 年)よりも安価です。ただし、保険が支払われるまでに最大で 11,000 ドルもの自己負担が必要になるケースもあります。若く健康な労働者が自ら資金を蓄え、将来の高額医療費に備えることが期待されています。

重要性

HSA の税制優遇は大きく、最低税率の層でも拠出額の約 15%、高税率層では最大約 35%の税金が削減できます。とはいえ、生活費を抑えて余剰資金を貯める傾向があるため、実際に多くの金額を蓄えることが可能です。一部の政策担当者は、裕福層が税シェルターとして HSA を利用するリスクを懸念し、拠出上限を設定しています。

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