ユニバーサルヘルスケアのメリットとデメリット
ユニバーサルヘルスケアとは、納税者の財源で全ての国民に医療サービスを提供する制度です。西ヨーロッパ諸国やカナダでは導入されていますが、2023年時点で米国は未導入です。
メリット
- 全ての国民が医療サービスを受けられるため、医療へのアクセスは基本的人権とみなされます。既往症の有無に関わらず治療が受けられ、命を救う効果が期待できます。
- 中央集権的な運営により書類手続きや管理コストが削減され、システム全体の効率が向上します。
- 定期的な健康診断など予防医療を推進することで、疾病の早期発見・早期治療が可能になり、長期的な医療費削減につながります。
デメリット
- 健康な国民が病気の人の医療費を負担する形になるため、税負担の増加が懸念されます。
- 政府が医薬品や医療機器、治療の配分を制限する可能性があり、必要な医療が受けられないリスクがあります。
- 営利目的がないため、効率性やサービス品質が低下し、無駄が生じやすいとの指摘があります。
- 米国では緊急医療は拒否できないため、実質的にユニバーサルヘルスケアに近い形態が既に存在すると主張する声もあります。
重要性
- 2002年の米国医学研究所(Institute of Medicine)の調査によれば、保険未加入により毎年約18,000人が死亡していると報告されています。
- 米国人口の約45%、すなわち4,500万人以上が医療保険に加入していないと指摘されています。
