ユニバーサルヘルスケアの基礎

ユニバーサルヘルスケアは、政府が税金で医療費を支援し、国民が必要に応じて無料または低価格で医療を受けられる制度です。導入国の事例やメリット・デメリットを解説します。

政府が提供

ユニバーサルヘルスケアは、各国政府が医療費を支援する制度です。カナダ、イギリス、スイスなどで導入されています。制度により、完全無料で医療を受けられる国もあれば、指定された保険会社から保険を購入し、低所得世帯には補助が行われる国もあります。

税金で賄う

政府が医療費を負担するため、税金が財源となります。全員に無料医療を提供する国では、税収全体で賄われます。保険加入が義務付けられている国では、低所得者への補助金も税金でまかなわれます。その結果、制度維持のために税率が上昇することがあります。例として、ハートランド・インスティテュートのピーター・J・フェララ氏は、米国で保険を国有化すれば「大幅な増税、経済成長の鈍化、国家債務の増加」になると指摘しています。

医療の継続性

ユニバーサルヘルスケアの大きな利点は、雇用状況に関わらず医療保険が継続できる点です。仕事を失ったり退職したりしても、保険が切れる心配はありません。これにより、既往症やその他の制限を理由に保険が拒否されるリスクも低減されます。

コスト削減効果

デイトン大学の調査によると、中国でユニバーサルヘルスケアを導入した結果、一次医療サービスの利用が均等化し、救急外来の利用が減少したため、医療費全体が抑制されました。つまり、急患でなくても診療所で受診できるようになり、国全体の医療費が低減し、低所得者でも医療が受けやすくなったということです。

健康保険 - 関連記事