メディケアと補足保険の概要と選び方
メディケア(Medicare)とは
メディケアは米国連邦政府が資金提供・運営する社会保険制度で、主に高齢者が必要な医療を受けられるよう健康保険を提供します。パートAとパートB(従来のメディケア)は入院・外来診療、在宅医療、ホスピスなどの給付をカバーしますが、さらに手厚い保障を求める場合は補足保険を組み合わせます。
Medicare Part D(処方薬カバー)
Part D は処方薬費用をカバーする任意のプランです。政府ではなく民間保険会社が提供し、メディケアの認可を受けた会社が販売します。保険会社によって保険料や対象となる薬剤が異なるため、加入前に比較が必要です。Part D は従来のメディケア(A・B)に付加して利用するのが一般的で、メディケア・アドバンテージ(Part C)に組み込まれている場合もあります。
Medicare Advantage(Medicare Part C)
Medicare Advantage はパートCとも呼ばれ、パートAとパートBに加えて追加の給付を提供するプランです。加入にはすでにパートAとパートBに加入していることが条件です。こちらも民間保険会社が提供し、保険料や給付内容は会社ごとに異なります。基本的にパートA・B のすべての給付を含み、ホスピスは除外されますが、処方薬、視覚・歯科保険などのオプションが付くことが多いです。州ごとに提供プランが異なり、特定の郡だけで利用できるものや全州で展開しているものがあります。
Medicare Advantage のプランタイプ
- HMO(健康維持組織)プラン:ネットワーク内の医療機関を利用することで低コストに抑えられます。
- PPO(選択診療組織)プラン:ネットワーク外の医療機関も利用可能ですが、自己負担が高くなります。
- Fee‑for‑Service(従来型)プラン:医療費が実費で支払われ、保険会社が一部をカバーします。
- 特定疾患向けの特別ニーズプラン(SNP)や医療貯蓄口座(MSA)連携プランなど、個々の健康状態に合わせたカスタマイズもあります。
標準補足保険(Medigap)プラン
Medigap とも呼ばれる標準補足保険は、メディケアがカバーしない自己負担分(コインシュランス、自己負担上限、共済金など)を埋めるためのプランです。A〜N のアルファベットで表され、2020 年以前に提供されていたプラン E・H・I・J は 2010 年 5 月 31 日に廃止されました。州ごとに提供されるプランが異なるため、全州で同一プランが選べるわけではありません。
- プランA:血液3パイント、入院費用のコインシュランス(最大365日)など、基本的な補填を提供。
- プランF:最も包括的で、自己負担がほとんどありません(2020 年以降は $2,000 の自己負担額を設定でき、保険料が下がります)。
- プランK・L:年間自己負担上限が設定されており、一定額までの費用をカバー。
- プランC・D・G・N など:海外旅行時の緊急医療、予防接種、スキルド・ナーシング・ファシリティ(熟練看護施設)費用の補填など、追加の給付が含まれます。
これらの補足保険は Medicare Advantage とは別体系で、Medicare のパートA・B に対する「穴埋め」役割を果たします。
