メディケア・パートDの概要と利用方法
歴史
メディケアは、1965年の社会保障法に基づき、65歳以上の米国民向けに設立された連邦資金による医療保険制度です。同時に、低所得者や障害者向けの医療支援制度であるメディケイドも創設されました。当初はリンドン・ジョンソン大統領の「偉大な社会」構想の下、入院費用をカバーする基本プランとして始まりました。その後、2003年にジョージ・W・ブッシュ大統領の署名によりパートDが追加され、2006年に初めて処方薬給付が開始されました。低所得者向けには助成金が提供されています。
対象者
メディケア・パートDの給付を受けるには、パートAまたはパートBに加入していることが条件です。加入は自動的には行われず、対象期間(例:2010年は11月15日から12月31日)に自ら申し込む必要があります。その後は毎年10月1日から12月7日が加入期間となります。期間外に加入した場合、未加入期間の年数に応じて平均保険料の1%が遅延加入ペナルティとして課されます。
プランの種類
受給者は、スタンドアロンの処方薬プラン(PDP)を選択するか、メディケア・パートC(メディケア・アドバンテージ)に組み込まれたプランを選ぶことができます。パートDは標準化されておらず、民間保険会社が独自のフォーミュラリ(薬価表)に基づいて給付を行います。そのため、州や会社ごとにプラン内容は大きく異なります。
給付対象
パートDは米国食品医薬品局(FDA)で承認された医薬品をカバーしますが、承認外用途(オフラベル)で処方された薬は対象外です。また、体重管理薬(医療上の必要がある場合を除く)、不妊治療薬、性的機能向上薬、風邪・咳止め薬、バルビツレート系やベンゾジアゼピン系の薬は基本的に給付対象外です。
費用
2020年時点の情報では、パートDの年間自己負担額(デダクティブル)は約310ドルです。デダクティブル後は、処方薬費用の75%(上限2,830ドル)を保険が負担し、受給者は残りの費用を支払います。総薬費が4,550ドルに達すると、保険負担率は最大95%に上がります。
また、パートDに加入するには月額保険料が必要です。プランにより異なりますが、2009年の平均月額保険料は約35ドルでした(ヘンリー・J・カイザー・ファミリー財団調べ)。
プランの探し方
メディケア・パートC・Dの提供者を検索するには、米国保険医療サービスセンター(CMS)が提供するオンラインツールを利用できます。ページの読み込みに時間がかかることがありますので、根気よくご利用ください。
