PPO保険とPOS保険の違いとは

適切な健康保険プランを選ぶのは簡単ではありませんが、各保険の特徴を正しく理解すれば、選択が格段に楽になります。特に混同しやすいのが、Preferred Provider Organization(PPO)とPoint of Service(POS)プランです。本稿では、ネットワーク、控除額、共同保険、紹介状、保険料の観点から両者の違いをわかりやすく解説します。

ネットワーク

PPOもPOSも、保険会社と契約した医師や医療機関のネットワークを利用します。ネットワーク内の診療を受けると、通常は定額のコペイ(診療費の一部)で済みます。一方、ネットワーク外の医師を利用すると費用は高くなりますが、両プランとも利用は可能です。ただし、PPOとPOSではそれぞれ別個のネットワークが設定されており、同じ医師や病院でも、あるプランではネットワーク内、別のプランではネットワーク外になることがあります。

控除額(デダクティブル)

ネットワーク外の医療を受ける場合、保険会社が交渉した料金が適用されないため費用は高くなります。PPO・POSともに、保険金が支払われる前に一定額の控除額(デダクティブル)を自己負担しなければなりませんが、POSの方が控除額はやや高めに設定されることが多いです。POSはHMOとPPOのハイブリッドで、できるだけネットワーク内での受診を促すため、ネットワーク外の利用は最小限に抑える設計になっています。対照的にPPOは、ネットワーク外の医療利用が前提とされるケースが多く、頻繁に利用することが想定されています。

共同保険(コインシュランス)

ネットワーク外での治療費は、控除額を支払った後でも全額が保険でカバーされるわけではありません。保険会社は残額の一定割合(コインシュランス)を負担し、残りは自己負担となります。POSのコインシュランス比率は比較的低く、通常は医療費の30~50%を自己負担(保険負担は50~70%)です。一方、PPOは70~90%が保険負担となり、自己負担は10~30%にとどまります。

紹介状(リファーラル)

PPOは紹介状なしで好きな医師を受診できますが、POSはまずプライマリケア医(主治医)を選び、ネットワーク内の診療は紹介状不要です。ただし、ネットワーク外の医療を受ける際は主治医からの紹介状が必要となり、紹介状が無いと保険金が支払われません。

保険料(プレミアム)

両プランともに広範な医師・施設ネットワークへのアクセスが可能ですが、POSは利用制限が厳しく、ネットワーク外の特典が限定的です。そのため保険料はPPOに比べて低めに設定されます。逆にPPOは最も柔軟で自由度が高い分、保険料は高くなる傾向があります。

以上のポイントを踏まえて、自身や家族の医療利用パターンに合ったプランを選択してください。

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