メディケア(Medicare)制度の概要と各パートの解説
米国では4,000万人以上が、公的資金で運営される高齢者・障害者向け医療保険制度であるメディケアの恩恵を受けています。受給資格は米国市民で、65歳以上、または特定の障害や末期腎不全(ESRD)を持つことです。メディケアはパートA、パートB、パートC(メディケア・アドバンテージ)およびパートDの4つの主要プランで構成されています。
メディケア・パートA
- 入院費用(短期・非拘束型)や、クリティカル・アクセス病院、熟練看護施設でのケアをカバーします。
- ホスピスケアや在宅医療も対象です。
- 多くの場合、保険料は不要ですが、全額負担ではなく費用の一部を補助する形です。
メディケア・パートB
- 医療検査、予防医療、医師の診療費、その他一定の医療費をカバーします。
- パートAの「ギャップ」を埋めますが、単独でも完全な医療保険とはなりません。
- 月額保険料は通常100ドル未満で、加入時期を逃すと保険料が上がります。
メディケア・パートC(メディケア・アドバンテージ)
- パートAとパートBの機能に加え、特定の専門医療サービスや処方薬が含まれます。
- 民間の保険会社が提供し、提携医療機関・医師の利用が原則です。
- 地域外での医療は制限されることが多く、保険料が別途必要です。
- 対象になるには、既にパートAとパートBに加入していること、末期腎不全でないことが条件です。
メディケア・パートD
- 処方薬費用をカバーするプランで、民間の医療サービス提供者が運営します。
- パートAにパートDを追加するか、パートDを提供するPPOやHMOに加入する形で加入します。
- パートCに加入している場合は、通常パートDは不要です。
- 別途保険料が必要です。
自己負担金(コペイ)と免除金額(デダクティブル)
- コペイは医療サービスごとに約20ドル程度支払う小額の自己負担です。
- デダクティブルは、メディケアの給付が開始される前に支払う必要がある一定金額で、年間数百ドルになることがあります。
カバー範囲のギャップ
- メディケアは基本的な医療ニーズを満たしますが、いくつかのギャップが残ります。
- 民間の「メディギャップ」保険でこれらの穴を埋めることが可能です。
- 特にパートDでは、月額200ドル超の処方薬費用がある場合に大きなギャップが生じます。
