ANSI 835とは何か? 医療請求の電子送信標準を解説

HIPAAがきっかけ

1996年に制定された医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPAA)は、個人の医療情報を保護するためのプライバシールールを定めました。この法律に基づき、患者の権利が明確化され、情報の開示は安全な条件下でのみ許可されます。HIPAAから派生した様々なツールやプロセスの一つが、ANSI 835です。

ANSI 835とは

ANSI 835は、米国標準協会(ANSI)が定めた「医療請求支払およびリマインダアドバイス」フォーマットです。HIPAAの規定に従い、医療請求情報を電子的にやり取りする最初の標準となります。835が導入される前は、何百もの異なるリマインダ形式が使用されていましたが、HIPAAは835または同等の形式の使用を義務付けました。

ANSI 835フォーマット

EDI(Electronic Data Interchange)は、ANSI 835を取引セットとして扱います。EDIはコンピュータネットワーク間でデータを転送するためのプロトコルです。835は従来の紙や独自形式の「支払説明書(EOB)」を置き換え、請求支払額や各関係者の負担額などを含む情報を標準化して送信します。

ANSI 835の受取方法

医療提供者は、支払者(保険会社や健康プラン)から直接取引、付加価値ネットワークサービス(VANS)、EDI対応銀行、または紙レポートの4つの方法で835データを受け取ります。受信後は、専用ソフトウェア(例:ETRA、PC‑ACE Pro32)でデータを変換・管理します。

ANSI 835を利用する主体

医療提供者(歯科医、カイロプラクティック、診療所、心理士、介護施設、薬局など)と支払者(健康保険会社、HMO、企業内健康プラン、政府プログラム)が主に使用します。EDIアカデミーは、医療IT専門家向けにANSI 835の操作研修を提供しています。

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