HCPCSレベルIIコードとは

概要

米国の医療保険制度を管轄するCenters for Medicare and Medicaid Services(CMS)は、1996年の医療保険携行性・責任法(HIPAA)に基づき、Healthcare Common Procedure Coding System(HCPCS)を制定しました。HCPCSは、医療提供者や保険者に関わらず、医療手技やサービスを統一的にコード化する仕組みです。HCPCSはレベルⅠ(CPTコード)とレベルⅡに分かれ、レベルⅡはレベルⅠに含まれない医療手技、サービス、機器を対象とします。

恒久的全国コード

CMSのHCPCS作業部会は、恒久的全国コードのリストを管理しています。公的・私的保険会社、PDAC、メディケイドなどが代表として参加し、コードの追加・削除・改訂を投票で決定します。これにより、特定の保険者が独自にコード体系を変更することを防ぎ、安定した請求コードが維持されます。変更は毎年1月1日に公表されます。

歯科コード

レベルⅡには歯科請求に必要なすべてのコードが含まれます。American Dental Association(ADA)が発行するCurrent Dental Terminology(CDT)をCMSが取り込み、HCPCSレベルⅡの一部として使用しています。コードの変更はADAが管理し、CMS作業部会への報告義務はありません。

その他のコード

既存のレベルⅡコードに該当しないサービスや機器は「その他コード(miscellaneous)」で請求できます。適切なコードが見つからない場合はPDACに問い合わせ、適切なコードの選定や「その他/未分類」コードでの請求方法を指示してもらいます。頻繁に使用される場合は、恒久的コード化を求めてレベルⅡコードの改訂を申請できます。

一時的全国コード

作業部会は、恒久的コードが発行されるまでの期間に備えて、四半期ごとに一時的コードを発行します。一時的コードは特定の項目を請求できるようにするもので、発行後約90日間の導入期間が設けられます。このコードは将来的に恒久的コードへ移行する可能性がありますが、必ずしも移行される義務はなく、移行が決定した場合は一時的コードは削除されます。

メディケア - 関連記事